第16章 問 9. 予防規定

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問.9 法令上、予防規定について、次のうち正しいものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 予防規定は、製造所等において危険物の漏えい災害のみを予防するため、必要な事項について定めなければならない。
  2. 予防規定を定めたときは、市町村長等の許可を受けなければならない。
  3. 製造所等の所有者等及びその従業員は、予防規定を守らなければならない。下記の解説を確認しよう!
  4. 消防署長は、火災予防上必要があると認めるときは予防規定の変更を命ずることができる。
  5. 予防規定は、製造所等に従事する危険物取扱者又は危険物保安監督者が定めなければならない。

危険物乙4の過去問(法令)「予防規程」問.9の解説

ここ注意 「危険物に関する法令(35問中15問)」合格には、60%以上なので15問中9問以上の正解数が必要です。

過去問(法令)「予防規程」問.9の解説

  1. 誤り:予防規定は、火災予防のための自主保安に関する規定である。漏えい災害の予防に限定しているわけではない。
  2. 誤り:許可は、禁止されているものを解除する行政行為。従って、製造所等の設置は「許可」となる。一方、認可は行政が同意を与えるもので、製造所等が定めた予防規定に対しては「認可」となる。
  3. 正しい
  4. 誤り:「消防署長」ではなく「市町村長等」である。
  5. 誤り:予防規定は、製造所等の所有者等が定める

「3」が正解

製造所等 取り扱う危険物の量
製造所 指定数量の10倍以上
屋内貯蔵所 指定数量の150倍以上
屋外タンク貯蔵所 指定数量の200倍以上
屋外貯蔵所 指定数量の100倍以上
給油取扱所 すべて定めるここ重要
移送取扱所 すべて定めるここ重要
一般取扱所 指定数量の10倍以上

※ 予防規程に定めるべき主な事項

1 危険物の保安に関する業務を管理する者の職務及び組織に関すること。

2 危険物保安監督者が、旅行、疾病その他の事故によってその職務を行うことができない場合にその職務を代行する者に関すること。

3 危険物の保安に係る作業に従事する者に対する保安教育に関すること。

4 危険物の保安のための巡視、点検及び検査に関すること。

5 危険物施設の運転又は操作に関すること。

6 危険物の取扱作業の基準に関すること。

7 補修等の方法に関すること。

8 施設の工事における火気の使用若しくは取扱いの管理又は危険物等の管理等安全管理に関すること。

9 製造所及び一般取扱所にあっては、危険物の取扱工程又は設備等の変更に伴う危険要因の把握及び当該危険要因に対する対策に関すること。

10 顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所にあっては、顧客に対する監視その他、保安のための措置に関すること。

11 災害その他の非常の場合に取るべき措置に関すること。

12 地震発生時における施設及び設備に対する点検、応急措置等に関すること。

13 危険物の保安に関する記録に関すること。

14 製造所等の位置、構造及び設備を明示した書類及び図面の整備に関すること。

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