第6章 問 10. 第1石油類(ガソリン)

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問.10 ガソリンが灯油と比較して危険性が大きい理由として、次のうち正しいものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 蒸気比重が灯油より大きい(重い)から。
  2. 灯油はわずかに水に溶けるが、ガソリンは溶けないから。
  3. 発火点が灯油より小さいから。
  4. 揮発性が灯油より少ないから。
  5. 燃焼範囲に大きな差はないが、引火点が灯油より低いから。下記の解説を確認しよう!

物理・化学に次いで、性質の苦手な方は多いです。
ガソリンの比重、蒸気比重、引火点など大切な数値は繰り返し本試験で出題されている重要なものです。数値は必ず覚えて合格を目指しましょう!

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危険物乙4の過去問(消火・性質)「第1石油類(ガソリン)」問.10の解説

ここ注意 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(消火・性質)「第1石油類(ガソリン)」問.10の解説

  1. 誤り:蒸気比重は特に影響しない。なお、ガソリンの蒸気比重は灯油よりも小さい。
  2. 誤り:灯油は水に溶けない。
  3. 誤り:ガソリンの発火点は灯油(220℃)よりも高い(約300℃)
  4. 誤り:液体は固有の蒸気圧を有しており、蒸気圧が高いものほど、揮発性が良くなる。
    燃料としてのガソリンは一定範囲の蒸気圧でないと良好な燃焼をしないため、日本工業規格において、蒸気圧は44~78kPaと定められている。灯油の蒸気圧は64kPaであり、ガソリンのほうが揮発性が高い。
  5. 正解:ガソリンの引火点は -40℃以下、灯油の引火点は 40℃以上である。

「5」が正解

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最近の出題傾向は?

  • ガソリンの燃焼範囲は、特殊引火物のジエチルエーテル、アセトアルデヒド等やメタノールより広い。⇒ こう出題されたら、答え(×)・特殊引火物やメタノールの燃焼範囲は、ガソリンより相当に広い。
  • 過酸化水素や硝酸と混合すると、発火の危険性が低くなる。⇒ こう出題されたら、答え(×)・第6類の過酸化水素や硝酸(酸化性の液体で酸素を放出する)と混合すると、ガソリンに酸素が供給されるので発火の危険性が低くなるのではなく高くなる。
  • ガソリンは燃えやすく、沸点まで加熱すると発火する。⇒ こう出題されたら、答え(×)・ガソリンの発火点は約300℃なので、沸点の40~220℃まで加熱しても発火しない。

合格率アップのポイント!

  • ガソリンの引火点は、-40℃以下である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • ガソリンの発火点は、約300℃である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 自然発火しやすいのは、アマニ油、キリ油等の動植物油の乾性油で、それ以外の第4類は、石油製品を含めて自然発火しない。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 燃焼範囲は、おおむね1~8vol%である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • ガソリンは、種々の炭化水素の混合物である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
    ガソリンをはじめ石油製品は、すべて種々の炭化水素の混合物である。
※ 第1石油類とは、アセトン、ガソリンその他1気圧において引火点が21℃未満のものをいう。

危険物乙4の過去問「危険物の類ごとの性質」

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