第9章 問 15. 特殊引火物、アルコール類

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問.15 特殊引火物の性質で、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 比重が1より大きいものがある。
  2. 発火点が100℃以下のものはない。下記の解説を確認しよう!
  3. 水の沸点と同じ温度で発火するものがある。
  4. 沸点が40℃以下で沸騰するものもある。
  5. 一般に、第4類の危険物のうち、発火点が最も低いもの又は最も気化しやすいものが該当する。

特殊引火物、アルコール類の比重、蒸気比重、引火点など大切な数値は繰り返し本試験で出題されている重要なものです。数値は必ず覚えて合格を目指しましょう!

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危険物乙4の過去問(消火・性質)「特殊引火物、アルコール類」問.15の解説

ここ注意 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(消火・性質)「特殊引火物、アルコール類」問.15の解説

  1. 正解:特殊引火物の中でも唯一、水に沈むものがある。
  2. 誤り:特殊引火物に該当する条件の一つとして、「 発火点が100℃以下のもの 」とある。
  3. 正解:水の沸点、すなわち、100℃である。
  4. 正解:特殊引火物に該当する条件のもう一つの条件として、引火点が零下20度以下で沸点が40℃以下のものである。
  5. 正解:第4類の危険物の中でも、危険性が最も高いものが該当している。

「2」が正解

当設問の解説

  • 「特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素その他1気圧において、発火点が100℃以下のもの又は引火点が零下20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。」ここ重要

・よく試験にでる!主な特殊引火物の性質

品名 液比重 沸点[℃] 引火点[℃] 発火点[℃] 燃焼範囲
[vol%]
水溶性
ジエチルエーテル 0.7 35 -45 160 1.9
~36
二硫化炭素 1.3 46 -30以下 90 1.3
~50
×
アセトアルデヒド 0.8 21 -39 175 4.0
~60
酸化プロピレン 0.8 35 -37 449 2.3
~36

・よく試験にでる!主な特殊引火物の性質

品名 液比重 沸点[℃] 引火点[℃] 発火点[℃] 燃焼範囲
[vol%]
水溶性
メタノール 0.8 64 11 464 6.0
~36
エタノール 0.8 78 13 363 3.3
~19
イソプロピル
アルコール
0.79 82 15 399 2.0
~12.7

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合格率アップのポイント!

  • ジエチルエーテルは、日光や空気に触れると爆発性の過酸化物を作る。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 二硫化炭素は、発火点は90℃で、これ以外に100℃以下はない。
    また、水より重く、蒸気は有毒、水没貯蔵する。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • アセトアルデヒドは、加圧状態で、爆発性の過酸化物生成のおそれあり。
    水に溶け、熱、光で分解する。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • アルコール類全般は、沸点は水(100℃)より低い。
    燃焼範囲は、ガソリンより広い。
    引火点は、メタノール 11℃、エタノール 13℃ ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • メタノールの毒性は、エタノールより高い。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)

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