第3章 問 13. 第4類に共通する火災予防

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問.13 第4類の危険物の火災予防の方法として、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 発生する可燃性蒸気の滞留を防ぐため、容器を密閉するのは避ける。下記の解説を確認しよう!
  2. 貯蔵又は取扱う場所の通風、換気をよくする。
  3. 静電気が発生するおそれがある場合には、アースを設ける。
  4. 火気又は加熱などを避ける。
  5. スイッチ等の電気設備は、防爆型のものを使用する。

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危険物乙4の過去問(消火・性質)「第4類に共通する火災予防」問.13の解説

ここ注意 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

合格のポイント

  1. 第4類危険物の火災を予防するためには、蒸気の発生を抑えて、点火源を近づけないようにする。
  2. 第4類危険物の火災は、一般に水では消火できない。
  3. 水溶性液体を泡消火剤で消火する場合は、水溶性液体用のものが必要。

過去問(消火・性質)「第4類に共通する火災予防」問.13の解説

  1. 誤り:容器を開放することにより、可燃性蒸気の発生が促進され、容器から漏れた可燃性蒸気が低所に滞留する。
  2. 正解:通風、換気により、漏れ、発生した可燃性蒸気を薄めて、燃焼範囲以下(下限界以下)にする。
  3. 正解:静電気スパークによる引火を防ぐため、アース等により、発生する静電気を除去する。
  4. 正解:加熱により、可燃性蒸気の発生が促進され、火気により引火する。
  5. 正解:スイッチ等の電気火花による引火を防止する。

「1」が正解

当設問の解説

第4類の危険物の火災予防には、可燃性ガスの発生を抑制し、発火源となる火気、静電気スパーク、電気火花を避ける。ここ重要

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火災予防の方法

第4類危険物に共通する性質は、可燃性の蒸気が発生し、引火しやすいということです。そのため、火災の予防では以下の2点が基本になります。

  1. 蒸気の発生を抑えること
  2. 点火源を近づけないこと
  • 点火源となる火気や高温体を近づけない。
  • みだりに蒸気を発生させない。
  • 容器は密閉し、直射日光を避けて冷所に貯蔵する。
  • 体膨張による体積の増加に備えて、容器の上部に十分な空間をとる。
  • 第4類危険物の蒸気は低いところに滞留するので、排気設備で屋外の高所に排出する。また、通風・換気を十分に行い、蒸気濃度を低くする。
  • 火花を発生させる機械器具などを使用しない。また、電気設備は防爆性のあるものを使用し、電気火花が発生しないようにする。
  • 配管の流速を小さくしたり、接地するなどの静電気対策を行う。

合格率アップのポイント!

  • 電気絶縁性(電気が流れない)のよい靴は、人体に帯電した静電気を逃がすことができないので、危険性が増大する。また、化学繊維などの衣類は、静電気が発生し帯電しやすいので着用してはいけない。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 配管で移送するときは静電気の発生を抑えるため、流速を遅くする。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 危険物の蒸気は空気より重いので、低所に滞留している。(低所に溜まる蒸気を高所に排出する換気装置が必要) ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 二硫化炭素は、可燃性蒸気の発生を防ぐため、水没貯蔵する(ジエチルエーテルは、水没貯蔵することはない) ⇒ こう出題されたら、答え(〇)

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