第3章 問 14. 第4類に共通する火災予防

前の問題  次の問題

問.14 第4類の危険物に共通する火災予防の方法について、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 可燃性蒸気は、低所よりも高所に滞留するので高所の換気を十分に行う。下記の解説を確認しよう!
  2. 直射日光を避けて、冷所に貯蔵する。
  3. 可燃性蒸気の発生を防止するため、容器は密栓しておく。
  4. 引火を防止するため、みだりに火気を近づけないこと。
  5. 容器に液体が少量残っている場合でも、可燃性蒸気が発生するので注意しなければならない。

危険物乙4「第4類に共通する火災予防」の勉強方法はこちら 

危険物乙4の過去問(消火・性質)「第4類に共通する火災予防」問.14の解説

ここ注意 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

合格のポイント

  1. 第4類危険物の火災を予防するためには、蒸気の発生を抑えて、点火源を近づけないようにする。
  2. 第4類危険物の火災は、一般に水では消火できない。
  3. 水溶性液体を泡消火剤で消火する場合は、水溶性液体用のものが必要。

過去問(消火・性質)「第4類に共通する火災予防」問.14の解説

  1. 誤り:第4類の危険物の蒸気比重は1より大きい。
  2. 正解:温度が高くなると可燃性蒸気の蒸気量は多くなる。したがって、温度の上昇は極力避ける。
  3. 正解:容器を開けておくことにより、可燃性蒸気が発生し、それが漏えいして低所に滞留する。これが何らかの火源により引火する危険がある。
  4. 正解:第4類の危険物は火気厳禁である。
  5. 正解:危険物が少しでも残っていれば、当然可燃性蒸気が発生しており引火危険ある。

「1」が正解

当設問の解説

第4類の危険物の蒸気比重は1より大きい。すなわち空気より重く発生した可燃性蒸気は低所へ滞留する。したがって、高所の換気よりも低所の換気を十分に行う必要がある。ここ重要

危険物乙4「第4類に共通する火災予防」の勉強方法はこちら 

火災予防の方法

第4類危険物に共通する性質は、可燃性の蒸気が発生し、引火しやすいということです。そのため、火災の予防では以下の2点が基本になります。

  1. 蒸気の発生を抑えること
  2. 点火源を近づけないこと
  • 点火源となる火気や高温体を近づけない。
  • みだりに蒸気を発生させない。
  • 容器は密閉し、直射日光を避けて冷所に貯蔵する。
  • 体膨張による体積の増加に備えて、容器の上部に十分な空間をとる。
  • 第4類危険物の蒸気は低いところに滞留するので、排気設備で屋外の高所に排出する。また、通風・換気を十分に行い、蒸気濃度を低くする。
  • 火花を発生させる機械器具などを使用しない。また、電気設備は防爆性のあるものを使用し、電気火花が発生しないようにする。
  • 配管の流速を小さくしたり、接地するなどの静電気対策を行う。

合格率アップのポイント!

  • 電気絶縁性(電気が流れない)のよい靴は、人体に帯電した静電気を逃がすことができないので、危険性が増大する。また、化学繊維などの衣類は、静電気が発生し帯電しやすいので着用してはいけない。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 配管で移送するときは静電気の発生を抑えるため、流速を遅くする。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 危険物の蒸気は空気より重いので、低所に滞留している。(低所に溜まる蒸気を高所に排出する換気装置が必要) ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 二硫化炭素は、可燃性蒸気の発生を防ぐため、水没貯蔵する(ジエチルエーテルは、水没貯蔵することはない) ⇒ こう出題されたら、答え(〇)

危険物乙4の過去問「危険物の類ごとの性質」

危険物乙4の過去問「第4類に共通する特性」

危険物乙4の過去問「第4類に共通する火災予防」

危険物乙4の過去問「事故事例」

危険物乙4の過去問「第4類に共通する消火の方法」

危険物乙4の過去問「第1石油類(ガソリン・他)」

危険物乙4の過去問「第2石油類(灯油、軽油、酢酸、キシレン、他)」

危険物乙4の過去問「第3石油類、第4石油類、動植物油類、第4類全般」

危険物乙4の過去問「特殊引火物、アルコール類」

無料で危険物乙4の資料がもらえます⇒ユーキャンの案内資料のご請求(登録2,3分・営業電話なし)