第4章 問 5. 事故事例

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問.5 石油類の貯蔵タンクを修理又は清掃する場合の火災予防上の注意事項について、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 洗浄のため、水蒸気をタンク内で噴出させるときは、静電気の発生を防止するため高圧で短時間に行う。下記の解説を確認しよう!
  2. 残油等をタンクから抜き取るときは、静電気の蓄積を防止するため、容器を接地(アース)する。
  3. タンク内に残っている可燃性ガスを排出する。
  4. タンク内に可燃性ガスが残留していないか、可燃性ガス測定器等で確認してから修理等を開始する。
  5. タンク内の可燃性蒸気を置換する場合には、窒素ガス又は二酸化炭素ガス等を使用する。

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危険物乙4の過去問(消火・性質)「事故事例」問.5の解説

ここ注意 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(消火・性質)「事故事例」問.5の解説

  1. 誤り:高圧による噴出は、それが水蒸気であっても静電気の発生につながる。
  2. 正解:抜き取りなどの場合でも当然、静電気の発生があるが、その蓄積をいかに抑えるかが問題となる。
  3. 正解:可燃性ガスがあれば、必然的に火災(爆発)の危険性が生じる。
  4. 正解:可燃性ガスの残留については、客観的方法で調べる必要がある。
  5. 正解:可燃性ガスは、空気(酸素)との混合気体が燃焼範囲内にあり、何らかの点火源により燃焼することとなる。ここでいう置換とは、タンク内の混合気体を他の気体と入れ換えることである。そのためには、当然、不燃性で、助燃作用のない気体を使用しなければならない。

「1」が正解

当設問の解説

  • 危険物が残存し、又は残存しているおそれがある設備、機械器具、容器等を修理する場合は、安全な場所において、危険物を完全に除去したのち行うこと。

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静電気災害の防止について

1.静電気の発生を少なくする方法

  • 摩擦を少なくする。
  • 接触する二つの物質を選択する。(抑制効果)
  • 導電性材料を使用する。(例えば、カーボンブラックの入ったゴムホースを使用する。)
  • 流速・速度の制限(ゆっくり流す等)
  • 除電材を使用する。(添加剤を使用する。)

2.静電気が蓄積しないようにする方法

  • 接地(アース)をとる。
  • 湿度を高くする。
  • 緩和時間をおいて放出中和させる。(静置する)
  • 帯電防止服、帯電防止靴を着用する。
  • 空気をイオン化する。

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