第4章 問 9. 事故事例

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問.9 自動車整備工場で自動車の燃料タンクからポリエチレン製容器にガソリンを抜き取っていたところ静電気によって火災となった。注意すべき事項として、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 湿度の低いところでは、静電気が発生しやすいので注意する。
  2. 取扱いは通風及び換気のよい場所で行う。
  3. ポリエチレン製の容器ではなく、金属製の容器を使用しアースを取り付ける。
  4. 燃料タンクを加圧して、流速を速くし短時間で抜き取る。下記の解説を確認しよう!
  5. 着用する衣類等は帯電しにくい材質のものとする。

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危険物乙4の過去問(消火・性質)「事故事例」問.9の解説

ここ注意 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(消火・性質)「事故事例」問.9の解説

  1. 正解:静電気は湿度が高ければ、空気中の水分を伝わって逃げやすい。
  2. 正解:通風、換気がよければ、可燃性蒸気の燃焼範囲を爆発下限値以下にしておくことができる。
  3. 正解:ポリエチレン製容器は電気を通さないのでアースを取り付けても意味がないが、金属製の容器にアースを取り付けることにより、静電気の蓄積を防ぐことができる。
  4. 誤り:危険物の流速を速くすると、静電気の発生は多くなる。
  5. 正解:炭素繊維などを織り込んだ導電性のよい材質のものを使用する。

「4」が正解

当設問の解説

  • 危険物の流速を速くするということは、それだけ静電気の発生も多くなる。流れるを擦れるに置き換えてみれば理解しやすい。

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静電気災害の防止について

1.静電気の発生を少なくする方法

  • 摩擦を少なくする。
  • 接触する二つの物質を選択する。(抑制効果)
  • 導電性材料を使用する。(例えば、カーボンブラックの入ったゴムホースを使用する。)
  • 流速・速度の制限(ゆっくり流す等)
  • 除電材を使用する。(添加剤を使用する。)

2.静電気が蓄積しないようにする方法

  • 接地(アース)をとる。
  • 湿度を高くする。
  • 緩和時間をおいて放出中和させる。(静置する)
  • 帯電防止服、帯電防止靴を着用する。
  • 空気をイオン化する。

危険物乙4の過去問「危険物の類ごとの性質」

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