第8章 問 10. 第3石油類、第4石油類、動植物油類、第4類全般

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問.10 次の (A) ~ (C) に入る語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。 すぐに解答確認

一般に第4石油類に属する物質は(A)が高いため(B)しないかぎり引火する危険性はないが、いったん燃えだすと(C)が非常に高くなるので消火困難となる場合がある。

  1. 【A】沸点【B】蒸発【C】気温
  2. 【A】沸点【B】沸騰【C】気温
  3. 【A】引火点【B】加熱【C】液温下記の解説を確認しよう!
  4. 【A】引火点【B】加熱【C】気温
  5. 【A】蒸発密度【B】沸騰【C】液温

第3石油類の比重、蒸気比重、引火点など大切な数値は繰り返し本試験で出題されている重要なものです。数値は必ず覚えて合格を目指しましょう!

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危険物乙4の過去問(消火・性質)「第3石油類、第4石油類、動植物油類、第4類全般」問.10の解説

ここ注意 「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(消火・性質)「第3石油類、第4石油類、動植物油類、第4類全般」問.10の解説

  1. 誤り
  2. 誤り
  3. 正解
  4. 誤り
  5. 誤り

「3」が正解

当設問の解説

  • 【A】… 第4石油類とは、ギヤー油、シリンダー油のほか、1気圧において温度20℃で液状であり、かつ、引火点が200℃以上250℃未満のものである。
  • 【B】… 常温(20℃)の状態では引火しないが、液温を上げることによって引火の危険が生じる。
  • 【C】… 燃焼温度が高く、それに伴い燃えている第4石油類自体の温度も高くなる。

※ 第4石油類は一般に水に溶けず、粘りが大きく、水より軽いものである。また、引火点が高く揮発性がほとんどないため、加熱しないかぎり引火の危険性は少ないが、いったん火災になると液温が非常に高くなり消火が困難になる。

※ 動植物油類では
(1) 自然発火するのは乾性油(ぼろ布等にしみ込んだものは危険性を増す)
(2) 引火点は、200~250℃程度
この2点は確実に暗記しましょう。

※ ご参考までに … 比重が1より大きい危険物には、二硫化炭素(1.3)酢酸(1.05)グリセリン(1.3)等がある。しかし、実際の本試験では酢酸等が出題されることはほとんどないので、試験問題で水より重いと出題されれば二硫化炭素のみが「〇(重い)」となり、他はすべて「×(軽い)」になる可能性が高い。

当設問の解説

重油の性質 ここ暗記

  • 引火点 … 約60℃~150℃
  • 発火点 … 約250℃~380℃
  • 液比重 … 0.90~1.00(水よりやや軽い)
  • 水溶性 … なし
  • 褐色又は暗褐色の粘性のある液体
  • 重油は、粘度等の違いによって、A重油、B重油、C重油に区分されている。
  • 重油はガソリン、灯油、軽油と比べると、色が黒く、粘りがあり、引火点が高い

・よく試験にでる!主な第3石油類の性質

品名 液比重 沸点[℃] 引火点[℃] 発火点[℃] 燃焼範囲
[vol%]
水溶性
重油 0.9
~1.0
300以上 60
~150
250
~380
×
クレオソート油 1.0以上 200以上 74 336 ×
グリセリン 1.3 291 199 370

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最近の出題傾向は?

  • 重油の発火点は、100℃より低い。⇒ こう出題されたら、答え(×)・発火点が100℃より低い物品は、二硫化炭素の90℃のみであり、他の第4類の危険物はすべて100℃より高い。

合格率アップのポイント!

  • 重油は水よりも軽い。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 重油の引火点は、60~150℃である。
    発火点は、250~380℃である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 灯油の引火点は、40℃以上。
    軽油の引火点は、45℃以上。
    酢酸の引火点は、39℃。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 第2石油類は水溶性と非水溶性のものがある。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • ガソリンの引火点は、-40℃以下である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • ガソリンの発火点は、約300℃である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 自然発火しやすいのは、アマニ油、キリ油等の動植物油の乾性油で、それ以外の第4類は、石油製品を含めて自然発火しない。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 燃焼範囲は、おおむね1~8vol%である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • ガソリンは、種々の炭化水素の混合物である。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
    ガソリンをはじめ石油製品は、すべて種々の炭化水素の混合物である。

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