危険物乙4の過去問(物理・化学)「消火の基礎知識」問.3
第3章 問 3. 消火の基礎知識
問.3 Ｑ消火剤に関する説明として、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認
- ハロゲン化物消火剤は、燃焼反応を化学的に抑制する作用によって消火する。
- 二酸化炭素消火剤は安定した不燃性ガスであり、空気より重い性質を利用して消火する。
- 粉末消火剤のうち、リン酸塩類を主成分とする消火粉末は、電気設備の火災のみ適応する。下記の解説を確認しよう！
- 強化液消火剤はアルカリ金属塩の濃厚な水溶液からできていて、冷却効果や再燃防止効果がある。
- 水は比熱と気化熱がともに大きいため、冷却効果が大きい。
危険物乙4の過去問(物理・化学)「消火の基礎知識」問.3の解説
ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60％以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。
過去問(物理・化学)「消火の基礎知識」問.3の解説
- 正解：ハロゲン化物消火剤は車の触媒マフラーとは逆で、負触媒効果により燃焼を化学的に抑制して（火災を小さくして）消火することができる。
- 正解：二酸化炭素消火剤は安定な不燃性ガスで、空気より重い性質を利用した消火剤で窒息効果がある。
- 誤り：リン酸塩類の粉末消火器は別名ＡＢＣ消火器といい、木材等の一般火災（Ａ火災）、油火災（Ｂ火災）及び電気火災（Ｃ火災）とすべての火災に適応する。
- 正解：強化液消火剤は、水による冷却効果や消火薬剤による再燃防止効果（一度消火すると再び燃えだすことがない）がある。
- 正解：水は比熱と気化熱がともに大きいため、燃焼物から熱を奪い周囲の温度を下げる冷却効果が大きい。
Ａ「3」が正解
・ 電気火災には、棒状の水と泡は感電するので不適合！
・ 消火とは、燃焼の３要素のうちのいずれかの一つ（あるいはその複数）を取り除くことである。ここ重要
消火の三要素
燃焼の三要素には、1.可燃物、2.酸素供給体、3.点火源があり、この3つが揃ってはじめて燃焼がはじまります。3つの要素のどれかを取り除くのが、消火の基本となります。
1. 可燃物を取り除く ⇒ 除去効果
2. 酸素供給体を取り除く ⇒ 窒息効果
3. 点火源を取り除く ⇒ 冷却効果
これを「消火の３要素」といいます。なお、この3つに「負触媒効果」を入れて、消火の４要素ということもあります。ここ重要