第2章 問 1. 引火点・燃焼範囲・発火点・物質の危険性

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問.1 引火点の説明として、次のうち正しいものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 可燃物を空気中で加熱した場合、点火しなくても自ら燃えだす最低の温度をいう。
  2. 発火点と同じものであるが、この可燃物が気体又は液体の場合は発火点といい、固体の場合は引火点という。
  3. 燃焼範囲の上限界以上の蒸気を出すときの液体の最低温度をいう。
  4. 可燃性液体が空気中で点火したときに、燃焼するのに十分な濃度の蒸気を液面上に発生する最低の液温をいう。下記の解説を確認しよう!
  5. 可燃物の燃焼温度は燃焼開始時において最も低く、時間の経過とともに高くなっていくが、その燃焼開始時における炎の温度をいう。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「引火点・燃焼範囲・発火点・物質の危険性」問.1の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「引火点・燃焼範囲・発火点・物質の危険性」問.1の解説

  1. 誤り:可燃物を空気中で加熱した場合、点火しなくても自ら燃えだす最低の温度を引火点ではなく、発火点という。
  2. 誤り:引火点と発火点は全く異なるものであり、また、液体か固体かによって呼び方が変わるものではない。
  3. 誤り:燃焼範囲の下限値(下限界)を引火点というが、上限値(上限界)以上の蒸気を出すときの液体の最低温度は、一般に引火点とはいわない。
  4. 正解:可燃性液体が空気中で点火したときに、燃焼するのに十分な濃度の蒸気を液面上に発生する最低の液温を引火点という。
  5. 誤り:可燃物の燃焼開始時における炎の温度は、引火点と全く関係がない。

「4」が正解

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引火点について

可燃性の液体が燃焼するには、燃焼に必要なだけの蒸気が発生していなければなりません。液体の温度が低いと、液体の表面から発生する可燃性蒸気も少ないですが、液体の温度を上げると蒸気の量も増えてきます。

蒸気が燃焼に必要な濃度に達したときの液体の最低温度を「引火点」といいます。ここ重要

※ 引火点が40℃なら、40℃が最低温度である。
引火点は物質によって違います。引火点の低いものは、蒸気が燃焼に必要な濃度に達しやすいため、引火の危険がより大きいといえます。

・ガソリン ⇒ -40℃以下なので、危険性が大きい。
・灯油40℃以上 ⇒ ガソリンに比べて危険性が小さい。

発火点について

可燃物を空気中で加熱したとき、点火源がなくても自ら発火や爆発を起こすときの最低の温度を「発火点」といいます。ここ重要

引火点と同じく、発火点も物質によって違い、低いものほど危険が大きいといえます。

※ 発火点は、どのような危険物であっても必ず引火点より高い。
・ガソリンの発火点は約300℃、引火点は-40℃以下

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