第7章 問 9. 金属・イオン化傾向・腐食、有機化合物

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問.9 化学変化に伴う反応熱の説明として、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 燃焼熱とは、物質の1mol(モル)が完全に燃焼したときに発生する熱量をいう。
  2. 生成熱とは、化合物の1molが、その成分元素の単体から生成するときに発生又は吸収する熱量をいう。
  3. 分解熱とは、化合物の1molが、その成分元素に分解するときに発生又は吸収する熱量をいう。
  4. 中和熱とは、物質の1molが化学変化したときに吸収する熱量をいう。下記の解説を確認しよう!
  5. 溶解熱とは、物質の1molを多量の溶媒に溶かすときに発生又は吸収する熱量をいう。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「金属・イオン化傾向・腐食、有機化合物」問.9の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「金属・イオン化傾向・腐食、有機化合物」問.9の解説

  1. 正解:燃焼するときは発熱反応である。
  2. 正解:生成熱の反対が分解熱である。
  3. 正解:分解熱の反対が生成熱である。
  4. 誤り:中和熱とは、酸と塩基が中和し1molの水が生成するときの熱量をいう。
  5. 正解:多量の溶媒(例えば水)で薄めると、熱が発生又は吸収される。

「4」が正解

・化学変化が起こる場合、一般に熱の発生又は吸収を伴う。
この熱を反応熱といい、熱の発生を伴う反応を発熱反応、熱の吸収を伴う反応を吸熱反応という。ここ重要

当設問の解説

物質が化合や分解といった化学変化を起こすときは、たいていの場合、熱の発生や吸収が起こります。このときの熱量を「反応熱」といいます。

  • 燃焼熱 … 物質が燃焼するときの反応熱。
  • 生成熱 … 複数の単体の物質が化合して、化合物ができるときの反応熱。
  • 中和熱 … 酸と塩基が中和され、水ができるときの反応熱。
  • 溶解熱 … アルコールなどの溶媒に物質を溶かしたときに発生または吸収する熱量。

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・官能基と有機化合物の分類

官能基の種類 化合物の一般名 有機化合物の例
ヒドロキシル基 -OH
(水酸基)-OH
アルコール
フェノール類
エタノール
フェノール
アルデヒド基 -CHO アルデヒド アセトアルデヒド
カルボニル基 >CO ケトン アセトン
カルボキシル基 -COOH カルボン酸 酢酸
ニトロ基 -NO2 ニトロ化合物 ニトロベンゼン
アミノ基 -NH2 アミン アリニン
スルホン基 -SO2H スルホン酸 ベンゼンスルホン酸
エーテル結合 -O- エーテル ジエチルエーテル

・官能基の中でも、アルデヒド基、カルボキシル基は要確認事項です。上記の赤字部分は覚えておいて下さい

有機化合物と無機化合物

有機化合物」は、以前は動植物を構成している化合物のことを指していました。しかし、現在では、単に炭素を主体とした化合物を総称して、有機化合物と呼んでいます。

有機化合物に対して、炭素を含まない化合物は「無機化合物」と呼ばれます。ただし例外として、一酸化炭素や二酸化炭素、炭酸ナトリウムは、炭素を含んでいても無機化合物に分類されるので注意が必要です。

有機化合物の例

  • メタン
  • ベンゼン
  • アセトン
  • エチルアルコール
  • ニトロベンゼン
  • ジエチルエーテル
  • エタン
  • 酢酸
  • メチルアルコール
  • アニリン
  • グリセリン
  • アセトアルデヒド

有機化合物の性質

有機化合物には非常にたくさんの種類がありますが、一般に次のような性質があります。

  • 炭素以外に、水素、酸素、窒素などから構成されている。特に炭素と水素からなるものは「炭化水素」という
  • 一般に可燃性で、空気中で燃えて二酸化炭素と水を生じる
  • 水には溶けにくいものが多いが、アルコールなどの有機溶媒にはよく溶ける
  • 融点が低く、熱には弱い
  • 電気を伝えない。また非電解質のものが多い
  • 一般に無機化合物はイオン結合が多いが、有機化合物は共有結合が多い。
  • 結合のしかたにより、「鎖式(さしき)化合物」と「環式(かんしき)化合物」に分類できる。

・成分元素である炭素と水素からなる有機化合物の完全燃焼により、二酸化炭素と水が発生する。

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