第3章 問 9. 消火の基礎知識

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問.9 消火剤と消火効果について、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 泡による消火は、窒息効果が主であるが、泡の成分の一部である水の冷却効果もある。
  2. 水による消火は、窒息効果が冷却効果より大きい。下記の解説を確認しよう!
  3. 二酸化炭素による消火は、窒息効果が主である。
  4. 一臭化三ふっ化メタン消火剤による消火は、窒息効果と抑制効果が大きい。
  5. 粉末(A、B、C)消火剤による消火は、窒息効果と抑制効果が大きい。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「消火の基礎知識」問.9の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「消火の基礎知識」問.9の解説

  1. 正解
  2. 誤り:水を火災の消火に利用するのは何故か考えてみましょう。ここ重要
  3. 正解
  4. 正解
  5. 正解

「2」が正解

水について

水は、もっとも手軽に入手できる消火剤です。比熱と蒸発熱が大きいため、注水すると燃焼物や周囲の空気から大量の熱を奪います。このときの冷却効果によって消火が行われます。さらに、蒸発して水蒸気になると、周囲の空気の酸素濃度が低くなるため、窒息効果もあります。

水は普通火災の消火にもっとも適しています。しかし、油火災に注水すると、油が水に浮いて火災が広がるおそれがあるため、油火災には適していません。第4類危険物の火災にも、水は使われません。

水消火器は、ノズルを棒状の放射と霧状の放射(噴霧)とに切り替えられます。電気火災に水を棒状に放射すると感電のおそれがあるため、棒状放射の水は電気火災には適しません。

水の放射方式と適応火災

棒状放射普通火災

霧状放射普通火災電気火災

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消火の三要素

燃焼の三要素には、1.可燃物、2.酸素供給体、3.点火源があり、この3つが揃ってはじめて燃焼がはじまります。3つの要素のどれかを取り除くのが、消火の基本となります。

1. 可燃物を取り除く除去効果

2. 酸素供給体を取り除く窒息効果

3. 点火源を取り除く冷却効果

これを「消火の3要素」といいます。なお、この3つに「負触媒効果」を入れて、消火の4要素ということもあります。ここ重要

危険物乙4の過去問「燃焼の基礎知識」

危険物乙4の過去問「引火点・燃焼範囲・発火点・物質の危険性」

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危険物乙4の過去問「比熱・熱とその特性、熱の移動・熱伝導率・熱膨張」

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