第4章 問 11. 静電気

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問.11 静電気に関する記述について、次のうち正しいものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 静電気は固体に発生し、液体や気体では発生することはない。
  2. 可燃性蒸気は、物質に蓄積された静電気の電気分解作用により引火する。
  3. 合成繊維の衣類は、綿製の衣類よりも静電気を発生しやすい。下記の解説を確認しよう!
  4. 静電気による火災では、水系の消火器を使用してはならない。
  5. 静電気の蓄積を防止する為には、湿度を下げた方がよい。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「静電気」問.11の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「静電気」問.11の解説

  1. 誤り:固体、液体、気体に関係なく電気抵抗の大きな物質の摩擦(剥離)により発生し、蓄積する。
  2. 誤り:電気分解作用ではなく、放電する際の火花により引火する
  3. 正解:一般に合成繊維は天然繊維と比べて静電気が発生、蓄積しやすい。
  4. 誤り:静電気の放電火花は火災の発生原因となるものであり、消火方法は燃焼物の性状により選択しなければならない
  5. 誤り:静電気の発生、蓄積を防止するためには、湿度を上げなければならない

「3」が正解

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合格率アップのポイント!

  • 流速が速い ⇒ 静電気が発生する。
  • 流れが乱れる ⇒ 静電気が発生する。
  • 電気伝導性が大 ⇒ 静電気が発生しない。
  • ガソリン等(非水溶性) ⇒ 静電気が発生する。
  • 湿度が低い(乾燥した冬季) ⇒ 静電気が発生する。
  • 流体、粉体を攪拌する ⇒ 静電気が発生する。
  • 電気絶縁性が大 ⇒ 静電気が発生する。
  • アルコール等(水溶性) ⇒ 静電気が発生しない。

静電気の解説

  • 静電気が蓄積しても分解や電気分解作用は起こらない。また、発熱や蒸発したりしない。ガソリン等の危険物が直射日光に長時間さらされたとしても、静電気は発生しない。
  • 電気の不導体(不良導体)や絶縁体(=電気が流れないもの)を摩擦すると、その物体に静電気が発生し蓄積(帯電)する。
    静電気が蓄積すると火花放電を起こし点火源となる。

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