第7章 問 4. 金属・イオン化傾向・腐食、有機化合物

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問.4 有機化合物について、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 有機化合物は鎖式化合物と環式化合物の2つに大別される。
  2. 有機化合物の成分元素は、主に炭素、酸素、水素、窒素である。
  3. 有機化合物の多くは水に溶けにくい。
  4. 有機化合物は、無機化合物に比べて融点又は沸点の低いものが多い。
  5. 有機化合物は一般に不燃性である。下記の解説を確認しよう!

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「金属・イオン化傾向・腐食、有機化合物」問.4の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「金属・イオン化傾向・腐食、有機化合物」問.4の解説

  1. 正解:有機化合物は鎖式化合物(エタノール等)と環式化合物(ベンゼン等)の2つに大別される。
  2. 正解:一般に有機化合物は成分元素として炭素、酸素、水素等を複数含むものが多い。
  3. 正解:一般に有機化合物は、非水溶性(トルエン、ガソリン、灯油等)のものが多く水に溶けにくい。
  4. 正解:有機化合物は、無機化合物に比べて融点(融点が低い=液体である)又は沸点の低い(蒸発しやすい=引火点が低く危険)ものが多い。
  5. 誤り:アルコールをはじめ第4類の危険物のほとんどは有機化合物で、全部可燃性である。

「5」が正解

当設問のポイント

  • 金属配管が鉄製の場合に腐食を防ぐ効果のあるものは、鉄よりもイオン化傾向の大きい金属(アルミニウム等)を接続して地中に埋めることである。鉄の腐食を防ぐために接続する金属は「 マグネシウム、アルミニウム、亜鉛 」と覚えましょう。
  • 一般に金属は、熱の良導体であるため熱が蓄積されにくく、酸化が表面で止まって内部までは及ばず、火災危険の対象とされていない。しかし、金属が粉末状になると、表面積が増大し、熱伝導率が小さくなるなどの理由から、燃焼しやすくなる。ここ重要

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合格率アップのポイント!

  • 金属:金属は燃焼しない。 ⇒ こう出題されたら、不正解(※ ナトリウム、マグネシウムや微粉状のアルミニウム、亜鉛等は燃焼する。
  • 金属配管の腐食防止策(1):鋼鉄の配管に、イオン化傾向の大きい金属を接続する。 ⇒ こう出題されたら、正解(※ 覚える ⇒ 接続する金属は、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛)
  • 金属配管の腐食防止策(2):コンクリートで配管を覆った。エポキシ樹脂で被覆した。 ⇒ こう出題されたら、正解
  • 金属配管の腐食防止策(3):土壌中とコンクリートにまたがって埋設する。 ⇒ こう出題されたら、不正解(土質の異なるところにまたがって埋設は、すべてダメ)
  • 金属配管の腐食防止策(4):水中で鉄と銅が接触していると、鉄の腐食は防止される。 ⇒ こう出題されたら、不正解(銅のイオン化傾向は鉄より小さいので、鉄が腐食する)
  • 有機化合物の性質(1):一般に不燃性。水に溶けるものが多い。※ 下記の有機化合物の特性を参照してください。 ⇒ こう出題されたら、不正解
  • 有機化合物の性質(2):融点、沸点の高いものが多い(融点、沸点の高いものは固体であり、低いものは液体である) ⇒ こう出題されたら、不正解

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