第1章 問 19. 燃焼の基礎知識

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問.19 燃焼についての説明で、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. メタンが燃焼して完全に二酸化炭素と水になることを完全燃焼という。
  2. ニトロセルロースのように内部に多量の酸素を含有し、その酸素が燃焼に使われることを内部(自己)燃焼という。
  3. ガソリンのように、液体がその液表面で燃焼することを表面燃焼という。下記の解説を確認しよう!
  4. 木材のように、熱分解生成ガスがまず燃焼することを分解燃焼という。
  5. 灯油は発生した蒸気が燃焼するので蒸発燃焼という。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「燃焼の基礎知識」問.19の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「燃焼の基礎知識」問.19の解説

  1. 正解:メタンは炭素と水素の化合物なので、完全燃焼すると二酸化炭素と水になる。
  2. 正解:ニトロセルロース(第5類の危険物)のように内部に多量の酸素を含有し、その酸素が燃焼に使われることを内部(自己)燃焼という。
  3. 誤り:ガソリンは、液体の表面から発生する蒸気が空気と混合して燃焼するので蒸発燃焼という。表面燃焼は、木炭、コークス等の燃焼であり誤っている。
  4. 正解:木材のように、熱分解生成ガスがまず燃焼することを分解燃焼という。
  5. 正解:灯油はガソリンと同様に、発生した蒸気が燃焼するので蒸発燃焼という。

「3」が正解

当設問の解説

第4類の可燃性液体の燃焼は、液面から蒸発する可燃性蒸気が空気と混合して燃えている。これを蒸発燃焼という。
蒸発燃焼するものは、この他に固体の硫黄とナフタリンがある。

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燃焼のポイント

1. 燃焼しにくい条件
ハロゲン元素の燃焼への影響 → ハロゲン元素のうちフッ素や臭素は、消火器の薬剤として使われており、空気に混合させれば燃焼しにくくなる。

2. 燃焼の難易に関係しない事項
2-1. 気化熱:液体では水の気化熱(蒸発熱)が大きいが、燃焼の難易に関係がない。
2-2. 体膨張率:体膨張率の大小は、燃焼の難易に関係ない。

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