第1章 問 20. 燃焼の基礎知識

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問.20 燃焼についての説明で、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. ニトロセルロースの燃焼は、多量の酸素を含有し、その酸素が使われる。これを内部(自己)燃焼という。
  2. 木炭の燃焼は、熱分解や気化することなく、そのまま高温状態となって燃焼する。これを表面燃焼という。
  3. 硫黄は融点が発火点(着火温度)より低いため、融解し更に蒸発して燃焼する。これを分解燃焼という。下記の解説を確認しよう!
  4. 石炭は、熱分解によって生じた可燃性ガスがまず燃焼する。これを分解燃焼という。
  5. エタノールは、液面から発生した蒸気と空気との混合気体が燃焼する。これを蒸発燃焼という。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「燃焼の基礎知識」問.20の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「燃焼の基礎知識」問.20の解説

  1. 正解:ニトロセルロースの燃焼を内部(自己)燃焼という。
  2. 正解:木炭の燃焼を表面燃焼という。
  3. 誤り:硫黄は融点が発火点(着火温度)より低いため、融解し更に蒸発して燃焼する。これを分解燃焼ではなく蒸発燃焼という。
  4. 正解:石炭の燃焼を分解燃焼という。
  5. 正解:エタノールは、液面から発生した蒸気と空気との混合気体が燃焼する。これを蒸発燃焼という。第4類はすべて液体で、蒸発燃焼する。

「3」が正解

当設問の解説

第4類の可燃性液体の燃焼は、液面から蒸発する可燃性蒸気が空気と混合して燃えている。これを蒸発燃焼という。
蒸発燃焼するものは、この他に固体の硫黄とナフタリンがある。

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燃焼のポイント

1. 燃焼しにくい条件
ハロゲン元素の燃焼への影響 → ハロゲン元素のうちフッ素や臭素は、消火器の薬剤として使われており、空気に混合させれば燃焼しにくくなる。

2. 燃焼の難易に関係しない事項
2-1. 気化熱:液体では水の気化熱(蒸発熱)が大きいが、燃焼の難易に関係がない。
2-2. 体膨張率:体膨張率の大小は、燃焼の難易に関係ない。

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