第2章 問 8. 引火点・燃焼範囲・発火点・物質の危険性

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問.8 引火点の説明で、次のうち正しいものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 可燃物を空気中で加熱した場合、点火源がなくても自ら燃えだす最低の温度をいう。
  2. 発火点と同じものであるが、その可燃物が気体又は固体の場合を発火点といい、液体の場合を引火点という。
  3. 引火性液体が高濃度の蒸気を出すに至った、最低温度をいう。
  4. 可燃性液体が空気中において、その液面近くに引火するのに十分な濃度の蒸気を発生する最低の液温をいう。下記の解説を確認しよう!
  5. 可燃物の燃焼温度は燃焼開始時に最も低く、時間の経過とともに高くなっていくが、その燃焼開始の温度をいう。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「引火点・燃焼範囲・発火点・物質の危険性」問.8の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「引火点・燃焼範囲・発火点・物質の危険性」問.8の解説

  1. 誤り:発火点の説明。
  2. 誤り:発火点と引火点は違う。
  3. 誤り:このような温度の言い方はない。
  4. 正解:そのとおりである。
  5. 誤り:このような温度の言い方はない。

「4」が正解

・引火点の説明では、1.点火源があること2.燃焼範囲の下限値の濃度の蒸気の発生があること。などの記述に着目する。ここ重要

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引火点について

可燃性の液体が燃焼するには、燃焼に必要なだけの蒸気が発生していなければなりません。液体の温度が低いと、液体の表面から発生する可燃性蒸気も少ないですが、液体の温度を上げると蒸気の量も増えてきます。

蒸気が燃焼に必要な濃度に達したときの液体の最低温度を「引火点」といいます。ここ重要

※ 引火点が40℃なら、40℃が最低温度である。
引火点は物質によって違います。引火点の低いものは、蒸気が燃焼に必要な濃度に達しやすいため、引火の危険がより大きいといえます。

・ガソリン ⇒ -40℃以下なので、危険性が大きい。
・灯油40℃以上 ⇒ ガソリンに比べて危険性が小さい。

発火点について

可燃物を空気中で加熱したとき、点火源がなくても自ら発火や爆発を起こすときの最低の温度を「発火点」といいます。ここ重要

引火点と同じく、発火点も物質によって違い、低いものほど危険が大きいといえます。

※ 発火点は、どのような危険物であっても必ず引火点より高い。
・ガソリンの発火点は約300℃、引火点は-40℃以下

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