第3章 問 11. 消火の基礎知識

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問.11 消火器の消火薬剤と消火効果についての説明で、次のうち誤っているものはどれか。 すぐに解答確認

  1. 二酸化炭素消火器は、炭酸水素ナトリウムの水溶液と硫酸を反応させることで、発生する二酸化炭素を放出する。主な消火効果は、窒息作用である。下記の解説を確認しよう!
  2. 化学泡消火器は、炭酸水素ナトリウムと硫酸アルミニウムを反応させることで、発生する二酸化炭素を含んだ多量の泡を放出する。主な消火効果は、窒息作用と冷却作用である。
  3. 消火粉末を放射する消火器の消火薬剤は、りん酸アンモニウムを主成分とするものと、炭酸水素カリウム又は炭酸水素ナトリウムを主成分とするものがある。主な消火効果は、窒息作用と抑制作用である。
  4. ハロゲン化物を放射する消火器の消火薬剤の主成分は、炭素、ふっ素、臭素等の化合物で、主な消火効果は、抑制作用と窒息作用である。
  5. 強化液消火器の消火薬剤の主成分は、炭酸カリウムの水溶液であり、冷却作用による消火効果である。霧状に放射する場合は、抑制作用による消火効果もある。

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危険物乙4の過去問(物理・化学)「消火の基礎知識」問.11の解説

ここ注意 「基礎的な物理学及び基礎的な化学(35問中10問)」合格には、60%以上なので10問中6問以上の正解数が必要です。

過去問(物理・化学)「消火の基礎知識」問.11の解説

  1. 誤り:二酸化炭素消火器は、放射された二酸化炭素による窒息作用と蒸発するときの蒸発熱の冷却作用により油火災に適応する。また、二酸化炭素は電気の不良導体であり電気火災にも適応する。消火器内の二酸化炭素は高圧で圧縮され、液体で本体容器に充てんされている。
  2. 正解
  3. 正解
  4. 正解
  5. 正解

「1」が正解

当設問の解説

  • A火災 … … 普通可燃物(木材、紙類、繊維など)の普通火災を表す。
  • B火災 … … 引火性液体などの油火災を表す。
  • C火災 … … 電線、変圧器、モータ等の電気火災を表す。

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消火の三要素

燃焼の三要素には、1.可燃物、2.酸素供給体、3.点火源があり、この3つが揃ってはじめて燃焼がはじまります。3つの要素のどれかを取り除くのが、消火の基本となります。

1. 可燃物を取り除く除去効果

2. 酸素供給体を取り除く窒息効果

3. 点火源を取り除く冷却効果

これを「消火の3要素」といいます。なお、この3つに「負触媒効果」を入れて、消火の4要素ということもあります。ここ重要

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