未経験でビルメンへ転職した実体験「企業が未経験者に求めるものとは?」
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しかし転職は成功しましたが、ビルメンで長続きしないと成功とは言えません。
とにかく嫌なことがあろうが1年は頑張ろうと思っていました。
私の配属場所は、東京駅の駅チカ20階建ての複合オフィスビル(1階と地下1階は飲食店)になり、このオフィスビルは築40年となかなか古い。笑
私にこんなビルの設備管理なんてできるのかよ…、なんて思ってましたね。
出勤初日、会社から支給された作業服に着替え、設備責任者と一緒に当ビルを巡回し、設備について説明を受けました。
今まで何気なくオフィスビルで仕事をしていましたが、ビルにはさまざまな設備があることに驚きましたね。
空調・熱源設備、冷却塔(クーリングタワー)や給排気設備などなど、未経験の私には何がどんな目的で稼働しているのかチンプンカンプンでした。笑
そんなこんなで1日目はアッという間に過ぎ、2日目からはいよいよ日常点検(巡回点検)を先輩社員と一緒に行いました。
最初の1ヶ月はずーっと日常点検のみを行い、設備の場所を覚えるという目的も兼ね、ひたすらビルの中を歩き回ってました。
「今日も残業かなぁ…。何時に帰れるだろうか…」
毎朝、通勤電車に揺られながらボォーっと思っていたことです。
仕事中心の生活の頃、余裕なんて全くありませんでした。とにかく毎日、仕事をこなす日々。。。本当に辛かったです。笑
そんな私も36歳の未経験でビルメンまったり生活に転職できました!
右も左も分からない、分からなすぎるビルメン生活に突入!そんなビルメン生活が一週間過ぎて…。
もし、少しでもビルメンに興味があれば続きを読んでみて下さい。
ビルメン会社に入社して1週間ほどして、月1回の職場会議中のお話し。
設備責任者(40代)は言いました。
「 我々ビル設備員の仕事がないということは、トラブルなく快適な施設運営ができている証拠です。
ビル設備員が忙しくしているのは、何らかのトラブルがあったことであり、日々の点検(日常点検・月次点検)やメンテナンスで未然に防げなかった証拠であるのです。何もトラブルがないことが、我々の仕事の成果です。確実に点検は行いましょう。 」
この言葉を会議中に聞いた私は、確かにその通りだと思いました。
しかし、その反面、広範囲に渡る全ての設備を確実に点検する大変さも感じたのをよく覚えています。
ビルメンの仕事内容を一言で言うなら、ビルや建物(オフィスビル・商業施設・病院など)の裏方さんです。
「建物の何でも屋さん」とでも言うのでしょうか。
とにかくビルや建物に故障や不具合がないのか毎日点検します。故障や不具合があった場合は、緊急に一次対応し、業者を手配して補修してもらいます。その時の立ち会いも行います。
例えばこんな仕事 …
配管からの水漏れを点検中に見つけたら、まず漏れの箇所をシートで養生します。そして、床に水が垂れないようにし、バケツか何かで受けます。よく大雨の時に駅構内で見かけるのと同じです。
これが、一次対応になります。
そして、業者を手配し、漏水箇所を補修します。この時に私の働いている現場では、漏水現場を写真に撮り、Excelに貼り付け、報告書として提出します。
※ よくビルメンの求人情報を見ると、必須条件に「パソコンの基本操作ができる人」記載されているのをよく見かけます。このような現場は報告書作成時にMicrosoftのoffice製品を使用している可能性が高いです。
また漏水の場合には、どこから漏れているのか原因を調査するのもビルメンの仕事です。(場合によっては、図面などを見て何の配管が漏れているのかを調べます)
その他にも、テナントからの空調の暑い・寒い、ブレーカーのトリップ、トイレの詰まり、扉の故障、振動調査対応など、業務は結構多岐に渡ります。
ビルメンって結構大変な仕事なのです 笑
では、そんな広範囲に渡るビルメンの仕事内容をご紹介します。
以上のようなことが、ビルメンの主な仕事内容になります。
※ これは系列系ビルメン会社で私が経験した主な仕事内容です。現場によっては内容が違う場合もあるのでご了承ください。
このように「ビルメンの仕事内容を少し知ると、すごい大変そうな仕事だなぁ…」と思うかもしれません。
しかし基本的に点検を行うときは「複数人1組」で行うので、1人にかかる負担はそんなにありません。1人で行う点検は日常点検ぐらいかと思います。
いま私が勤務しているビルに昔からいるベテラン設備員(60代)がポツリと言ってました。ベテラン設備員の言葉
「昔のビル管理は、仕事がない中高年の最後の転職先だった。でも近年パソコンの普及や設備のハイテク化などで業務自体が増えたんだ。あと資格(ビルメン4点セット )は必ず取得するように本社からは言われる。業界自体が若年化し、業務自体も増えたから歳をとった中高年はみんな辞めていくんだ。若い奴らでも、イメージと違うから辞めていくのも多いしね。」
私が思うに、お客様(オーナー)から求められるスキルが昔より高くなったということ。
お客様からしたら業者に高いお金を払って補修してもらうより、設備員が補修できるものはしてもらったほうが経費はかなり浮きます。
また、近年のパソコンの普及で最低限のパソコンスキルは求められるし(報告書の作成など)、コミュニケーションスキルだって求められます。私も転職して間もない頃は少し驚きましたが、各テナントやオーナー、業者などと折衝する機会はかなり多く感じました。
ビルメンは「サービス業」だと上司によく言われたのを覚えています(笑)
現在日本の職場では働き方改革を行ってますが、人間関係・職場環境が嫌になり、ビルメン(ビル設備管理)に転職してくる人は予想以上に多いです。
しかし実情も知らずに、「楽だし簡単だって聞いたから」などと安易に転職しても、続かなかったら元も子もありません。
ただでさえビルメンはあまり知られていない業界です。しっかりと前もって情報収集して転職活動を行いましょう。
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