
就職氷河期世代 ⇒ 人生再設計第一世代と名称変更
2019年4月10日 (17時15分~18時00分)「第5回経済財政諮問会議」が開催され、いわゆる就職氷河期世代を新たに「人生再設計第一世代」と位置付け、今後3年程度で集中的に再チャレンジを支援する仕組みをつくり、「3年間で就職氷河期世代の正規雇用を30万人増やす」と発表しました。
- 経済財政諮問会議は、経済財政政策に関し、内閣総理大臣のリーダーシップを十全に発揮させるとともに、関係国務大臣や有識者議員等の意見を十分に政策形成に反映させることを目的として、内閣府に設置された合議制の機関です。
・簡単に言うと、内閣総理大臣をはじめ経済再生担当大臣や総務大臣、慶應義塾大学経済学部教授や企業の社長などの有識者と今後の日本の重要なこと(経済のこと社会保障など)を決める会議です。
うん?そもそも就職氷河期世代ってなに?という人もいるかと思うので簡単に説明します。
- 就職氷河期は、バブル崩壊後の1993年頃から10年強程度と考えられ(就職難時代)、1993年~2004年頃に高校・大学を卒業して、初めての就職活動が重なった人々が「就職氷河期世代」と言われる。
・政府は関係統計の年齢区分上、2018年時点で「約 35~44歳」の年齢が就職氷河期世代に該当するものとしています。
当時は就職できなくても、今は景気や雇用が回復しているからみんな就職してる?
ちなみに私(41歳)も就職氷河期世代のど真ん中の世代ですが、
現在は「景気も回復して雇用状況も良いから、みんな就職しているんじゃないの?」と思うかもしれません。が、そんな簡単な話ではない。現実はそんなに甘くはないです。
そもそも日本は新卒で就職に失敗する(レールを外れる)と、その後は希望している就職ができにくい状況になったり、日本もずっと経済が停滞 (失われた20年なんて言ったりもしますが) しているので、就職氷河期世代は、今でも無職、ニートやフリーター・非正規社員など不安定な働き方を続けている人々が多く存在しています。
そんな就職氷河期世代も年を重ねて…。
そんな不遇な時代にたまたま高校・大学を卒業して、初めての就職活動が重なった人々も今では歳を重ね …
- 年齢が、「2019年4月現在、大卒で37~48歳、高卒で33~44歳」
- 人口規模は、2018年時点で1,689万人、15~64歳人口に占める割合は22.4%
残念ながら今まで政府から、この就職氷河期世代に対する具体的な救済策はありませんでした。
今まで散々見捨てられてきた就職氷河期世代ですが、政府は2019年4月10日に新たに「人生再設計第一世代」と命名し、就業に必要なスキルを得てキャリアアップし、より安定的に就労でき正規化する仕組み(人生を再設計する仕組み)を構築するといっています。
当記事では「人生再設計第一世代」がいかに不遇な環境で働いてきたのか、現在も働いているのか、具体的な数値を示し、解説します。
よろしくお願いします。