指定数量について勉強しよう!
まずは指定数量について理解しよう!
- 指定数量とは、法令において「その危険性を算定する基準」となるもので、危険性が高いものほど「指定数量を少なく」逆に危険性が低いものは「指定数量を多く」なるように定められている。
- 具体的に、特殊引火物のジエチルエーテルは「指定数量=50㍑」に設定されているのに対し、動植物油類は「指定数量=10,000㍑」となっている。これで特殊引火物は危険性が高い物品だとわかる。
- 指定数量未満の危険物については、市町村の火災予防条例で貯蔵または取扱いの基準が定められている。ここ暗記
【必ず暗記】指定数量の計算方法について勉強しよう!
指定数量の倍数とは、貯蔵または取扱う危険物の数量をその危険物の指定数量で割って求めた値をいいます。
求めた倍数が「1」以上になると、指定数量以上の危険物を貯蔵しまたは取り扱ってることになります。ここ重要
指定数量「危険物1種類」の計算方法 覚えるべき内容
指定数量の計算(倍数)= 品名の貯蔵量 ÷ 指定数量 [ガソリンの場合200㍑]
指定数量「危険物2種類(複数)」の計算方法 覚えるべき内容
指定数量の計算(倍数)= (品名の貯蔵量 ÷ 指定数量) + (品名の貯蔵量 ÷ 指定数量)
※ それぞれの品名の貯蔵量を指定数量で除して求めた値の合計 = 指定数量の倍数であるため、個々の危険物が指定数量未満(1未満)でも全体の貯蔵量が「1」以上の場合は、指定数量以上の危険物を取り扱ってることになる。
【必ず暗記】主な第4類危険物の指定数量
下記の表は、第4類危険物の代表的な品名と指定数量(㍑)、物品名である。ここ暗記
品名 | 性質 | 指定数量 (㍑) | 代表的な物品名 |
---|---|---|---|
特殊引火物 | - | 50 ㍑ | ・ジエチルエーテル・二硫化炭素 ・アセトアルデヒド・酸化プロピレン |
第1石油類 | 非水溶性 | 200 ㍑ | ・ガソリン・ベンゼン ・トルエン・メチルエチルケトン ・酢酸エチル |
第1石油類 | 水溶性 | 400 ㍑ | ・アセトン・ピリジン |
アルコール類 | - | 400 ㍑ | ・メタノール・エタノール ・n-プロピルアルコール・イソプロピルアルコール |
第2石油類 | 非水溶性 | 1,000 ㍑ | ・灯油・軽油 ・キシレン・クロロベンゼン |
第2石油類 | 水溶性 | 2,000 ㍑ | ・酢酸 |
第3石油類 | 非水溶性 | 2,000 ㍑ | ・重油・クレオソート油 ・アニリン・ニトロベンゼン |
第3石油類 | 水溶性 | 4,000 ㍑ | ・エチレングリコール・グリセリン |
第4石油類 | - | 6,000 ㍑ | ・ギヤー油・シリンダー油・タービン油 |
動植物油類 | - | 10,000 ㍑ | ・ヤシ油・半乾性油 ・乾性油・アマニ油 |
過去には「第4類危険物以外の指定数量が出題されたこと」もありますが、近年(ここ2年ほど)は本試験を受験していても第4類以外は出題されなくなりました。しかし時間に余裕がある人は、4類以外の指定数量も覚えるようにしてください。