第4類危険物の第2石油類とは?
第2石油類とは?
- 第2石油類は、灯油、軽油のほか、引火点が21℃以上で70℃未満のものをいいます。
「第2石油類」これを覚えて合格率アップ!
- 灯油の引火点は、40℃以上。
軽油の引火点は、45℃以上。
酢酸の引火点は、39℃。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇) - 第2石油類は水溶性と非水溶性のものがある。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
よく試験にでる!主な第2石油類の性質
品名 | 液比重 | 沸点[℃] | 引火点[℃] | 発火点[℃] | 燃焼範囲 [vol%] |
水溶性 |
---|---|---|---|---|---|---|
灯油 | 約0.8 | 145 ~270 |
40以上 | 220 | 1.1 ~6.0 |
× |
軽油 | 約0.85 | 170 ~370 |
45以上 | 220 | 1.0 ~6.0 |
× |
酢酸 | 1.05 | 118 | 39 | 463 | 4.0 ~19.9 |
〇 |
キシレン | 0.88 | 144 | 33 | 463 | 1.0 ~6.0 |
× |
主な第2石油類の性質
- 非水溶性(灯油、軽油など)と、水溶性(酢酸、アクリル酸など)があります。
- 引火点が常温(20℃)より高いため、常温では引火しませんが、加熱すると非常に引火しやすくなり、危険です。
- 比重は水より軽いものが多いですが、クロロベンゼンや酢酸は水より重く、水に沈みます。
- 指定数量は、非水溶性のものが1,000リットル、水溶性のものが2,000リットルです。
- 消火剤には泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末などが適しています。
水溶性のものは、水溶性液体用の泡消火剤が適しています。
灯油の性質 |
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無色または淡黄色(淡紫黄色)の液体で、特有の臭いがある。 |
液温が引火点以上になると、ガソリンと同様の引火危険を生じる。ここ暗記 |
霧状にしたり、布等にしみ込んだものは、火がつきやすい。 (空気との接触面積が大きくなり、また見かけ上の熱伝導率が小さくなるので危険性が増大する) |
ガソリンが混合された灯油は、引火点が低くなり引火しやすい。ここ暗記 |
軽油の性質 |
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淡黄色または淡褐色の液体である(着色はしていない)ここ暗記 |
霧状にしたり、布等にしみ込んだものは、火がつきやすい。 (空気との接触面積が大きくなり、また見かけ上の熱伝導率が小さくなるので危険性が増大する) |
酢酸(氷酢酸)の性質 |
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無色透明な液体で、刺激性の酢の臭いがする。(食酢は酢酸の約4%水溶液) |
水によく溶け、アルコールやジエチルエーテル等にもよく溶ける。ここ暗記 |
比重は1.05で、水より重い。ここ暗記 |
金属やコンクリートを腐食する。 |
アルコールと反応して酢酸エステルをつくる。 |
キシレンの性質 |
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オルトキシレン、メタキシレン、パラキシレンの三種の異性体がある。 |
非水溶性で水に溶けず、比重は水より軽い。無色透明の液体。 |
引火点は27~33℃で、常温(20℃)以上である。 |
覚える必要がある主な水溶性、非水溶性の危険物
- | 水溶性の危険物 | 非水溶性の危険物 |
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特殊引火物 | アセトアルデヒド 酸化プロピレン |
二硫化炭素 ジエチルエーテル |
第1石油類 | アセトン ピリジン |
ガソリン ベンゼン トルエン 酢酸エチル メチルエチルケトン |
アルコール類 | メタノール エタノール プロピルアルコール |
なし |
第2石油類 | 酢酸 | 灯油 軽油 キシレン |
第3石油類 | エチレングリコール グリセリン |
重油 クレオソート油 アニリン ニトロベンゼン |
第4石油類 | なし | ギヤー油 シリンダー油 タービン油 マシン油 モーター油 |
動植物油類 | なし | アマニ油 |
よく試験にでる!危険物の種類と代表的な物品
「法別表第1」は暗記しよう!
種類 | 性質 | 代表的な 物品 |
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第1類 | 酸化性固体 (固体) 不燃性 |
硝酸塩類 塩素酸塩類 過マンガン酸塩類 など |
第2類 | 可燃性固体 (固体) 可燃性 |
鉄粉 マグネシウム 金属粉 硫化りん 赤りん 硫黄 など |
第3類 | 自然発火性物質及び 禁水性物質 (液体または固体) 可燃性(一部不燃性) |
カリウム ナトリウム アルキルリチウム 黄りん など |
第4類 | 引火性液体 (液体) 可燃性 |
特殊引火物 第1~4石油類 アルコール類 など |
第5類 | 自己反応性物質 (液体または固体) 可燃性 |
有機過酸化物 硝酸エステル類 ニトロ化合物 など |
第6類 | 酸化性液体 (液体) 不燃性 |
過酸化水素 過塩素酸 硝酸 など |
種類 | 性質の概要 |
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第1類 | 物質そのもの自体は不燃性だが、他の物質を強く酸化させる性質を有する固体である。可燃物と混合したとき、衝撃、熱、摩擦を加えることによって分解し、極めて激しい燃焼を起こさせる。 |
第2類 | 火炎によって着火しやすい固体。また比較的低温(40℃未満)で引火しやすい固体であり、引火しやすく、かつ、燃焼が速く消火することが困難である。 |
第3類 | 空気にさらされることにより自然発火するおそれがある。または水と接触して発火し若しくは可燃性ガスを発生する。 |
第4類 | 液体で引火性があり、蒸気を発生させ引火や爆発のおそれがある。 |
第5類 | 固体又は液体である。比較的低温度で加熱分解等の自己反応を起こし、爆発や多量の熱を発生させる。又は爆発的に反応が進行する。 |
第6類 | 物質そのもの自体は不燃性の液体であるが、他の物質を強く酸化させる性質をもつ。他の可燃物と混在すると燃焼を促進させる性質を有する。 |
※ 第5類の危険物は、空気などから酸素の供給を受けなくても燃焼するのが大きな特徴である。