酸・塩基、酸化と還元、酸化剤・還元剤、ここが勉強のポイント!
ここが勉強のポイント!
- 水に溶かすと水素イオンを出すものを酸、水酸化物イオンを出すものを塩基といいます。
- 酸と塩基を混ぜると、中和反応により水と塩(えん)ができます。
- pH0~7未満を酸性、pH7を中性、pH7超~14をアルカリ性といいます。
- 物質が酸素と化合すること(または、水素を失うこと)を酸化といいます。
- 物質が酸素を失うこと(または、水素と化合すること)を還元といいます。
- 酸化と還元は同時に起こります。
- 最近の出題傾向
- 酸の性質:青色リトマス紙を赤変させる。 ⇒ こう出題されたら、正解
- 酸化とは:物質が酸素と化合すること。 ⇒ こう出題されたら、正解
- 酸化とは:水素化合物が水素を失うこと。 ⇒ こう出題されたら、正解
- 酸化反応:燃える・錆びるは、すべて酸化反応である。 ⇒ こう出題されたら、正解
- 還元:酸化物が酸素を失うこと。 ⇒ こう出題されたら、正解
- 還元:物質が水素と化合すること。 ⇒ こう出題されたら、正解
- 還元反応:二酸化炭素 ⇒ 一酸化炭素。 ⇒ こう出題されたら、正解
- 酸化と還元の同時性:酸素と還元は必ず同時に起こる。 ⇒ こう出題されたら、正解
よく試験にでる!酸・塩基・pHについて勉強しよう!
よく試験にでる!酸・塩基・pHについて
1.酸 ここ重要
- 1. 水に溶けると電離して水素イオン(H+)を生じる物質。又は、他の物質に水素イオン(H+)を与えることができる物質。
- 2. 酸の性質:青色リトマス紙を赤変させる。水溶液は酸味を有する。
- 3. 酸は、亜鉛や鉄等の金属を溶かして、水素を発生する。
2.塩基 ここ重要
- 1. 水に溶けると電離して水酸化物イオン(OH-)を生じる物質。又は、他の物質から水素イオン(H+)を受け取ることができる物質。
- 2. 塩基の性質:赤色リトマス紙を青変する。水溶液は渋みを有する。
3.中和 ここ重要
- 1. 一般に、酸と塩基から塩と水のできる反応を中和という。
4.水素イオン指数(pH) ここ重要
- 1. 水溶液の酸性や塩基性(アルカリ性)の濃度を表すのに、水素イオン指数(pH)を用いることがある。
よく試験にでる!酸化と還元、酸化剤・還元剤について勉強しよう!
よく試験にでる!酸化と還元、酸化剤・還元剤について
1.酸化 ここ重要
- 1. 物質が酸素と化合すること、又は水素化合物が水素を失うこと。
- 2. ガソリンが燃焼して二酸化炭素と水蒸気になる。
- 3. 鉄を放置しておいたら錆びた。(物質が燃えたり錆びたりするのは、すべて酸化である)
2.還元 ここ重要
- 1. 酸化物が酸素を失うこと、又は物質が水素と化合する反応。
- 2. 二酸化炭素が赤熱した木炭に触れて一酸化炭素になった。
※ 二酸化炭素(CO2)が一酸化炭素(CO)になる(酸素が1個少なくなる)反応は、還元(反応)である。
3.酸化と還元の同時性 ここ重要
※ 一般に1つの反応で、酸化と還元は同時に起こる。
4.酸化剤と還元剤 ここ重要
- 1. 酸化剤 ⇒ 他の物質を酸化させる物質(他の物質から水素を奪う性質のあるもの)
酸素、塩素酸カリウム等(第1類の酸化性固体)や過酸化水素、硝酸等(第6類の酸化性液体) - 2. 還元剤 ⇒ 他の物質を還元させる物質(他の物質から酸素を奪う性質のあるもの)一酸化炭素、水素等
よく試験にでる!主な第4類危険物の物性値
「引火点、発火点」ともに低いものほど危険性は大きく、「燃焼範囲」は広いものほど危険性は大きい。
- | 引火点(℃) | 発火点(℃) | 沸点(℃) | 燃焼範囲(vol%) | 液比重 |
---|---|---|---|---|---|
二硫化炭素 | -30 | 90 | 46 | 1.0~50 | 1.26 |
ジエチルエーテル | -45 | 160 | 35 | 1.9~36 | 0.7 |
アセトアルデヒド | -39 | 175 | 20 | 4.0~60 | 0.8 |
酸化プロピレン | -37 | 449 | 35 | 2.8~37 | 0.83 |
ガソリン | -40 | 300 | 40~220 | 1.4~7.6 | 0.7~0.8 |
ベンゼン | -11 | 498 | 80 | 1.2~8.0 | 0.88 |
トルエン | 4 | 480 | 111 | 1.1~7.1 | 0.87 |
アセトン | -20 | 465 | 57 | 2.2~13.0 | 0.79 |
メチルアルコール | 11 | 385 | 65 | 6.0~36 | 0.79 |
エチルアルコール | 13 | 363 | 78 | 3.3~19 | 0.79 |
灯油 | 40 | 220 | 145~270 | 1.1~6.0 | 0.8 |
軽油 | 45 | 220 | 170~370 | 1.0~6.0 | 0.85 |
重油 | 60~150 | 250~380 | 300 | - | 0.9~1.0 |
よく試験にでる!危険物の種類と代表的な物品
「法別表第1」は暗記しよう!
種類 | 性質 | 代表的な 物品 |
---|---|---|
第1類 | 酸化性固体 (固体) 不燃性 |
硝酸塩類 塩素酸塩類 過マンガン酸塩類 など |
第2類 | 可燃性固体 (固体) 可燃性 |
鉄粉 マグネシウム 金属粉 硫化りん 赤りん 硫黄 など |
第3類 | 自然発火性物質及び 禁水性物質 (液体または固体) 可燃性(一部不燃性) |
カリウム ナトリウム アルキルリチウム 黄りん など |
第4類 | 引火性液体 (液体) 可燃性 |
特殊引火物 第1~4石油類 アルコール類 など |
第5類 | 自己反応性物質 (液体または固体) 可燃性 |
有機過酸化物 硝酸エステル類 ニトロ化合物 など |
第6類 | 酸化性液体 (液体) 不燃性 |
過酸化水素 過塩素酸 硝酸 など |
種類 | 性質の概要 |
---|---|
第1類 | 物質そのもの自体は不燃性だが、他の物質を強く酸化させる性質を有する固体である。可燃物と混合したとき、衝撃、熱、摩擦を加えることによって分解し、極めて激しい燃焼を起こさせる。 |
第2類 | 火炎によって着火しやすい固体。また比較的低温(40℃未満)で引火しやすい固体であり、引火しやすく、かつ、燃焼が速く消火することが困難である。 |
第3類 | 空気にさらされることにより自然発火するおそれがある。または水と接触して発火し若しくは可燃性ガスを発生する。 |
第4類 | 液体で引火性があり、蒸気を発生させ引火や爆発のおそれがある。 |
第5類 | 固体又は液体である。比較的低温度で加熱分解等の自己反応を起こし、爆発や多量の熱を発生させる。又は爆発的に反応が進行する。 |
第6類 | 物質そのもの自体は不燃性の液体であるが、他の物質を強く酸化させる性質をもつ。他の可燃物と混在すると燃焼を促進させる性質を有する。 |
※ 第5類の危険物は、空気などから酸素の供給を受けなくても燃焼するのが大きな特徴である。